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韓国における定着村事業の歩み


患者の強制収容
4月に入ると保健社会部は、国家再建最高会議、癩協会、大韓赤十字社など、20余個機関が参画する癩管理協議委員会の審議を重ね、特殊皮膚診療所を新設する事と、主治医者の指示に応じなかったり、浮浪する患者は強制収容するという方針を立てた。このような決定は癩病診療を効率的にするためのもので、特に浮浪癩患者の強制収容については伝染病予防法の施行規則の改定の実現によって万全を期するようにした。癩患者の強制収容の対象者としては、(1)主治医者が指定する診療日時に3回以上応じなかった者、(2)主治医者の指示に従わなかったり、診療に非協力的な者などが上げられた。
一方、癩患者診療のための特殊皮膚診療所の設置に伴って、各診療所の診療実績に基ずく主治薬品は市や道が供給する事とし、その比率はDDSが90パーセント、CIBA1906が5パーセント、そしてダイアゾンが5パーセントとした。

特殊皮膚診療所の設置委託
1963年4月4日、保健社会部は癩患者の登録診療を効率的に行なうために、ソウル医大付属病院など21個の病院と癩診療所に特殊皮膚診療所を設置するように依頼した。この時、特殊皮膚設置の要求を受けた機関は次の通りである。

ソウル/ ソウル医大付属病院、国立医療院、延世医療院、カトリック中央医療院、宣明会特殊皮膚診療所、天主教ソウル教区外来診療所。
慶尚北道/ 英国救癩会外来診療所、天主教大邱教区漆谷病院、大邱ドンサン病院、大邱愛楽保健病院、慶北医大病院、天主教浦項地区外来診療所。
釜山/ 釜山医大病院。
慶尚南道/ 天主教画固城地区外来診療所。
全羅南道/ 麗水・愛養園外来診療所、全南医大病院。
全羅北道/ 全州・聖母マリア病院、全州長老教総合病院。
忠涌南道/ 天主教カンギョン地区外来診療所。
忠滑北道/ 天主教沃川地区診療所。
江原道/ 原州基督病院。

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[原典:「福祉」(大韓癩管理協会発行、1974年11月から1976年12月まで連載)、日本語原典:「灯の村」菊池義弘/訳・編]
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