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中国・リンホウ村の概要


A棟

B棟

2002年から2003年にかけて中国でのワークキャンプを行うリンホウ医院の概要と、必要とされるワークについて。

リンホウ医院の概要
1960年に開院。最も多いときは300人を超える患者がいた。現在は14名が病院から500mほど離れたところに点在し、生活している。外に家族のいる人、いない人、それぞれ半数ずつ。医院のスタッフは現在10人ほど。医師1名、ほか薬剤師、総務など。スタッフがこれだけいるにも関わらず、患者に適切な処置や生活補助をしている様子はあまりない。住んでいる人すべてがハンセン病の菌が陰性だが、後遺症がひどい人が多く、歩行できない人が4名以上いる。HANDAのYang医師も1960〜1966年に勤めていた。
リンホウ医院でのワーク内容について
1. 住居の新築
2. 現存の住居の上に、断熱のための屋根を設置する。
3. トイレの設置
4. 井戸のポンプ、および水道の設置
5. キッチンの整備

以上の項目に加え、部屋の掃除や、買い物・水汲みなどの手伝い、現在の住居の補修(一時的なもの)がある。

一番大きいワークは住居の新築および改築である。
現在、点在して居住している患者を1箇所に集めるためだ。このことは村の人も便利でよいと言っている。ただ、水を運んで少しの収入を得ている者がおり、収入がなくなるとの心配もある。しかし、買い物など水運びに変わる収入源が容易に思いつくので問題ではない。
現存のB棟は構造上倒壊しやすい上に老朽化が進み、倒壊する危険性があるので取り壊す。その場所にL字型の住居を新築する。A棟は屋根が瓦でないため、夏の間は室内が暑く、住むことができない。これを改善するために、屋根の上にもう1つ屋根を設置することにより、空間を作って風を通す。A棟は8部屋、B棟には7部屋と倉庫、娯楽室となる。
建物の建築には、地元の建設業者に依頼する。危険度の低い作業はワークキャンプでキャンパーが関わることもできるだろう。A棟の屋根は、基本設計を業者に依頼し、設置はワークキャンプで行う。 トイレは、フィリピンやバングラデシュでの経験を生かし、ワークキャンプで設置する。
井戸はポンプが壊れているため、溜まっている水を汲んでいる状態。ポンプを新設し、水道で住居まで水を引く。100m程度。
キッチンは、ガスコンロは、ガス代をまかなうことができない、ガスボンベを運べないなどの理由により設置しない。いくつかの七輪を置く。

スケジュール
リンホウ医院でのワークキャンプは少なくとも3回行う。
2002年11月 トイレ設置
2003年1月または2月 屋根の設置
2003年8月 家の内装など
資金の調達
住居を新築するにあたり、約72,500元(円換算約108万円、2002年9月現在)の資金が必要。ワークキャンプの参加費のほか、企業や福祉関連機関からの助成金、カンパを集める。
中国の学生との一緒に
潮州と広州でいくつかの大学に足を運び、リンホウ医院の状況とワークキャンプの説明をした。いずれも好感触で、参加したいとの声も少なくない。ただ、休みが限られており、日本の学生の休みとは一致しないため、全日フル参加は難しいかもしれない。その場合は潮州の学生が週末だけ参加ということになる。

[茂木亮 2002年9月17日]

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