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ニュース ハンセン病 イベント&ワークキャンプ 茂木新聞社

2001年 中国ワークキャンプ(ヤンケン村)報告

ヤンケン村について
広州から90km離れた地点に存在。
現在43人(?)のハンセン病快復者が生活している。
村は1957年にハンセン病の治療のために政府の力によって成立した。
当時は400人の人々が強制収容された。
現在政府から1ヶ月につき一人120元の資金援助を受けている。
ただし、政府が以前行った調査の際、村の人口は37人と調査され、残りの6人にはいまだ資金援助がなされていない。
その6人にはHANDA(ハンダ)からの資金援助、または村で買っている鶏を売却することによって補われている。
村の食事は朝9時と夕方5時の1日2食である。

HANDA(ハンダ)について
HANDA(ハンダ)は1996年にハンセン病問題に直面する人々をはじめあらゆる人類における尊厳を促進する非政府組織(NGO)として設立された。
HANDAという名前は、ハンセン病の病原菌を発見したハンセン医師と、ハンセン病問題に一生を注いだダミエン神父の二人の名前を取ってつけられた。
ハンダはは世界30カ国において20万人の会員をほこるIDEA(The International Association for Integration, Dignity & Economic Advancement)に支部である。
中国においてハンダはハンセン病であるということだけで差別されている人々に機会、きっかけを与えるために活動している。主に社会から隔離されたハンセン病快復者定着村で生活する高齢世代の人々の生活の質を改善するために活動している。具体的には家屋の修繕活動、自活生活の促進活動、村に住む青少年に対する奨学金事業を行っている。今回の我々の活動もハンダの活動の一環として行われた。

中国のハンセン病問題の事情
1950年から2000年にかけて全中国において50万人のハンセン病患者が見つかった。
中国31省56民族全てにハンセン病患者は存在する。
患者の分布を見ると、中国東部と南部が一番多く続いて中部、その次に西部が多く、北部にはほとんど存在しない。省で言うと広東省が1番多い。
現在まで40数万人の治療が終了した。この50年間で見つかったハンセン病患者の90%は快復したがまだ6000人の人々が治療されず、家に誰にも見られないようなところに隠されていたり、病院に入院したりしている。
一般に中国の定着村政策は1958年に政府の力によって特に法律があったわけでもないが治療のために行われた。今では全中国に800の定着村が存在する。ヤンケン村がある広東省にはヤンケン村をあわせて63の定着村が存在し、4000人の快復者たちが生活している。

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