ハンセン病療養所で生きたひとりの女性、藤本とし。彼女の生活を記録したエッセイ集「地面の底がぬけたんです」を今回初めて舞台化。彼女の明るくも悲しい、苦難に満ちた生涯を女優・結純子は生き生きと再現する。ハンセン病とはどんな病気なのか。藤本がすべてを失った果てに得たものとは…。結純子演じる藤本としとの出会いは私たちが忘れている大切なものを伝えてくれる。
日時 | 2001年10月6日(土)14:30開場、15:00開演(上演時間約90分) 終演後懇親会を予定しています。 |
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会場 | 未生流中山文甫会館(大阪市北区中崎西一丁目 Tel: 06-6371-8826) |
出演 | 結 純子 |
原作 | 藤本とし「地面の底がぬけたんです」 |
スタッフ | 企画・制作:木村聖哉、麻生芳伸、音響:久保田夏子、照明:木堂尚員 |
主催 | フレンズ国際労働キャンプ関西委員会、交流の家 |
観劇料 | 2,000円 |
お申し込み | 終了いたしました。 |
1901年東京生まれ。18歳の時にハンセン病を発病。その後、手足が麻痺し、失明する。身体の不自由にもかかわらず、点字を習い、文章を書き、笑いを忘れず仲間に慕われる。1987年、岡山県の国立療養所邑久光明園で逝去。86歳だった。今回の原作「地面の底がぬけたんです」は彼女の感情的な随筆集。思想の科学社からの出版にあたっては、元交流の家管理人、飯川梨貴さんと編集者、那須正尚さんの尽力があった。
東京生まれ。複数の劇団に所属した後、自ら劇団を創り、女優・構成・演出家として活動。構成・演出家としては愚安亭遊佐のひとり芝居「人生勝負一発」で文化庁芸術祭優秀賞を受賞。現在は自ら女優としてひとり芝居の作品を各地で公演するとともに、演劇ワークショップを指導して全く新しいスタイルの舞台を作り、好評を得ている。「地面の底がぬけたんです」は自分のライフワークにしたいと張り切っている。
[2001年、青山哲也(フレンズ国際労働キャンプ関西委員会)]