モグネット ホーム インフォメーション お問い合わせ サイトマップ
ニュース ハンセン病 イベント&ワークキャンプ 茂木新聞社

ジョナフェ・キャンプ感想文集

私がジョナフェに入るまで  ユン・ヨギョン

 田舎っぽい頭をきれいな髪形に整えて、広いキャンパスの中を遊び歩いた時代が、つい昨日のことのように思える。もう4年生だなんて、信じられない気持ち。そう言えば、私がジョナフェに入ってから、3年の月日が流れたっけ…。
初秋の雰囲気がふんわりと漂っていた季節、失望だらけの大学生活から離れて、何か新しい生活に巡り会いたいなという、そんな気持ちを抱いて、私は忠南大学・総サークル連合会の案内を覗いてみた。
「漕ぐ者多ければ、小舟は山へと進む」(※人が多くなれば、そのぶんだけ意見は分かれ、自分の思いとは逆の方向に進むという意味のことわざ。)
友達3人で一緒に行ったのがまずかったのか、お互い同士の意見もうまく合わなかったし、何となくサークルの室内を覗いただけで終わってしまった。それで、結局は私一人で探した方がいいみたい、という考えになった。
いとこに聞いてみたら、友達が入っているからということで、チンゴムタリ(飛び石)というサークルを紹介してくれた。そこは私の希望でもあったボランティアサークルだった。しかし、彼女はチンゴムタリよりも、その時、同じサークル室を使っていたジョナフェというグループの方に入ることを私に強く勧めた。
それが運命だったと言えば、言えなくもない。
あまり、偏見は抱いてなかったけれど、次の日、他の部のことはあきらめて、私はジョナフェという、あまりなじみのない門を叩いて入って行った。
部屋の雰囲気については、別に変わった点はなかった。私は迎えてくれたユ・スンハン先輩の説明をとくとくと聞いた後、入部願を書いた。あいまいな態度で「どうしよう?」というような顔をしていた私だったが、一度決心をしたことなのだから、もっと素直にならなければいけないと思った。
「サークルに入ることを決めた以上は、一生懸命にがんばります!」
そう答えた私だったけれど、新しい環境の中にはなかなか溶け込んで行けないという自分自身の性格のために、サークル室に行くことも日に日に遠のいてしまっていた。
それなのに、どういう因縁だったのだろう。新しく選ばれたキム・ヨングク先輩によって引き込まれ、純真な心も完全に狂わされて…。 
そして、私はゆっくりと馬鹿になって行った。
サークルに行く回数がトイレに入る回数の5倍以上になった。その後、まるで下手な冗談みたいに誘い込んでしまったク・ヒョンとパク・ミスク。
そのおかげで、その時、サークルの中でも微生物学科のパワーが相当だったこともあったけれど、1988年は全く恐れを知らない堂々とした、あつかましさを私たちは持っていたワ!
このように結ばれて行ったジョナフェとの縁は、私の生涯を通して、きっと消し去ることのできない大きな部分を占めることでしょう。
初めてのキャンプは、1989年の信愛農場だった。その前までは、メンバーであるにもかかわらず、キャンプに行ってなかったので、なんだか資格なしのような感じになっていた私だった。
それで、11泊12日、それがどんなにものすごい日々であるかを体験してみようと、帽子一つを用意して、あこがれのワークキャンプに行ってみた。
初めは「アイゴー!」という苦しい声をあげながら、「やりたくない」という気持ちで一日一日を送っていたのだけれど、それから知らず知らずのうちに、自分の生活の中に活気がみなぎり出して来た…。
その後、次のキャンプがやって来るまでの間、私は皆の前で「信愛キャンプのことばっかり話す先輩」になってしまった。そんな私を前にしては、幼い後輩たちも、まるで昔の私がそうだったように、ただボーっと聞き入っているしか仕方がなかったようだ。
卒業する時、一番悔しいと思ったのは、自分が「永遠の馬鹿88」ではいられないという事実を悟ったことだった。
今はもうOGになっちゃった。あぁ、やだやだ!このまま、ずうっと学校にいたい!
でも、これからは成長する後輩たちに押されて、自分の席をゆずってあげなくてはいけない。
この4年間、私たちを育て、寝かし、食べさせてくれた私たちの遊び部屋よ。尊敬する先輩たち、そして、後輩たち…。
「一時のジョナフェ人は、永遠のジョナフェ人」という先輩の言葉が、生活を通して今、皆の心に一つの真理として受けとめられているのが嬉しい。私たちはお互いに、きっと永遠に記憶される存在同士になるだろう。特に88年を愛する皆にとっては、私の存在がきっと悪名高い思い出となって残ることでしょうね、ほほほほ…。
これからはOGとして、新しく出発したい。
愛するジョナフェのみんな…。

[ユン・ヨギョン、1990年〜1992年、ジョナフェ・サークル誌]

モグネット https://mognet.org