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宿泊拒否問題を受け、緊急シンポジウム

シンポジウム「宿泊拒否とハンセン病問題のいま」


2004年2月25日、ハンセン病国賠訴訟の原告・弁護団などが、東京都千代田区の毎日ホールで、緊急シンポジウム「宿泊拒否とハンセン病問題のいま」を開催。菊池恵楓園などハンセン病療養所の入所者や、療養所を出て地域で生活している退所者などを含め、約200人が参加した。

2003年11月に、熊本県南小国町の黒川温泉にあるホテルが、ハンセン病療養所「菊池恵楓園」の入所者の宿泊を拒否した問題で、事件後、入所者に対する批判や中傷の電話や手紙が相次いでおり、これら2次被害の実態を訴えた。

シンポジウムの冒頭では、菊池恵楓園の太田明・入所者自治会長が事件後の経過を報告し、2次被害の実態を説明。入所者自治会や入所者個人に対する批判や中傷が200件を超え、そのほとんどが無知や無理解による単純な誹謗中傷、いやがらせだという。


全国ハンセン病療養所入所者協議会の神美知宏事務局長は、「2001年5月の判決(ハンセン病国賠訴訟、熊本地裁判決)では、ハンセン病政策が誤っていたことを認めた。以降、これまで政府が行ってきた偏見差別を解消する施策はあまりにも不十分。今回の事件はそれを証明した。」と政府のハンセン病啓発活動が不十分であることを指摘した。

パネルディスカッションの合間に行われた質疑応答では、快復者の多くから、政府の啓発活動に対する不満や、マスコミの報道姿勢や報道内容に対する怒りの声もあがった。

パネルディスカッションのパネラーは以下の通り

<パネラー>

神美知宏(全国ハンセン病療養所入所者協議会事務局長)
谺雄二(全国原告団協議会会長)
江田五月(参議院議員、ハンセン病問題の最終解決を進める国会議員懇談会会長)
東明正(熊本県健康づくり推進課課長)
三木賢治(毎日新聞社論説委員)
<コーディネーター>
安原幸彦(全国弁連事務局長)

緊急シンポジウム 「宿泊拒否とハンセン病問題の現在(いま)」
2004年2月25日(水)18:00〜 毎日新聞東京本社内・毎日ホール
主催:ハンセン病統一交渉団
共催:ハンセン病問題の最終解決を進める国会議員懇談会
後援:毎日新聞社

[茂木亮 2004年2月26日]

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