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ハンセン病の治療

多剤併用治療(MDT):現在の標準的な化学療法

使用される薬
DDS:弱殺菌作用(菌に必要な栄養素を作らせない)
リファンピシン:強力な殺菌作用
クロファジミン:弱殺菌作用と抗炎症作用
他:オフロキサシン、ミノサイクリン、クラリスロマイシン

多剤併用治療が目指すもの

  1. 速やかに感染源を減らす
  2. 耐性菌を出現させない
  3. 障害を最小限に止める
  4. 再発率を最小限に抑える

主たる感染源は多菌型の未治療患者と考えられるため、早期に患者を治療することが、新患者の減少に役立つと考えられます。

ハンセン病対策のねらい

ハンセン病を治す
ハンセン病に由来する障害を防ぐ
伝染を防ぐ

多剤併用治療(MDT)の成果と今後の課題

MDTは再発率が極めて低く、真に「治癒しうる病気」であることを証明しました。1991年、第44回WHO総会にて、総てのWHO 参加国と世界のハンセン病対策に従事するNGOは、「西暦2000年までに、各国におけるハンセン病の有病率を人口10,000人あたり1 人以下に減らし、公衆衛生上の問題としてのハンセン病を制圧するべく努力する」との、ハンセン病制圧宣言を採択しました。この時、NGO の援助によるMDTの無料配付が大きな推進力となっています。

MDT の導入で、規定の治療期間を完了すると自動的に患者登録より削除されるため、患者数は急速度で減少しました。1985年、有病率1/10,000を越える国は122カ国でしたが、2000年末には15カ国となり、この年の全登録患者数は752417人(WER,77,01,2002)です。ところが新患者数には、著明な変化が見られず、2000年には、719330人の新患者数が発見されました。またハンセン病に係わる障害者数についても、実数は把握できず、推測の域を出ません。

新患者数の減少が見られないことについて、今大きく議論されています。2002年8月、ブラジルのサルバドールで開催された第16回世界ハンセン病学会でも、この問題が大きく取り上げられました。


総患者数:治療中(MDT内服中)の患者数を示し、MDT完了者は患者登録から外す

[並里まさ子(国立療養所栗生楽泉園副園長) 2002年11月10日]

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