抗酸菌の1種で、結核菌に類似した桿状の菌“らい菌”感染がもとになって発症します。
感染と発病には、大きな隔たりがあることが判っています。
個体差と環境因子が、発病を左右すると考えられます。
地域、時代によって、有病率が大きく異なります。
(現在の日本で、新たな感染・発症は、ほとんどありえません)
発病後の症状も、個体の菌に対する免疫能によって、大きく異なります。
桿状菌(1-8×0.3µm) 約1〜8/1000mm
抗酸菌の1種(結核菌も抗酸菌)
世代時間(増殖する時間)が極めて長い(12〜13日)
比較的低温で発育する(約27〜30°C)
末梢の神経組織で増殖しやすい
毒素を持たない(毒素を持たない菌の感染・発症は、個体と環境の様々な因子に左右されます)
[並里まさ子(国立療養所栗生楽泉園副園長) 2002年11月10日]